ネジのおはなし

VOL.01 「ネジの今昔物語」-中世のネジ編-

ネジを使用していない製品は皆無といっていいほど、ネジは日常生活に不可欠なモノ。
しかし、「ネジ」について深く考えたり、詳しくご存知な方は非常に少ないと思います。
もっと、ネジの深みにはまりませんか?意外に面白いですよ。
今回は、昔のネジのおはなしです。

 

そもそも、ネジの起源はいつで、そして何からヒントを得て創られたのでしょうか?

この問いへの回答は、様々な説が存在します。

例えば、巻き貝だという説。海岸で見つけた巻き貝を開けるために棒切れを突き刺し、回転させると外れた。あるいは藤の木。丈夫なつるに巻きつかれた幹は、つるが枯れ落ちると、螺旋状の溝が残ります。

 

また、螺子(ねじ)の「螺」という字は「にな」という、ほら貝に似た貝のこと。やはり、ネジ構造の発想の源は、自然が生み、育んだのでしょう。

 

さて、日本にネジが伝わった時期は、16世紀の半ばです。中学校時代に歴史の授業で学んだように、種子島への鉄砲伝来がきっかけ。一方ヨーロッパでは、古くからネジの構造を応用した製品が存在していました。いわゆる、現在と同様のネジとして、一般的に使われ始めたのは14~15世紀のようです。いったい何に使われていたのでしょうか?

 

a 主に使用されていたものは武具。甲冑や兜です。ヨーロッパの戦いは、馬上で槍を使用します。細く鋭い槍の穂先から身を守るためには、甲冑や兜の間にできるすき間を、できるだけ小さくする必要があります。従来は革ひもを使用していた箇所を、ネジで繋ぎ留める。繋げる力が格段に向上するだけでなく、甲冑や兜を繋ぎ留める角度も、自由に調節できるようになったのです。
命がかかる戦場。その戦場で使用する道具をより良いものにするために、技術が飛躍的に発達する。この事実は、今も昔も同じようです。

 

参考文献:
「ねじとねじ回し」 ヴィトルト・リプチンスキ 春日井昌子 訳 早川書房
「ねじのおはなし」 山本 晃 著 日本規格協会
「ねじ切りのメイジン」 大河出版

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